医療法人とくいクリニック
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内視鏡センター

内視鏡センターについて

当院では最新の内視鏡を導入しております

内視鏡センターでは、胃カメラ(経鼻内視鏡)、および大腸カメラ(拡大観察可能)による上部・下部消化管の検査をいたしております。
一般的に言われている胃カメラ(経口内視鏡)はすべての人が楽に施行できるとは限らず、中には吐き気が強かったりして苦痛を感じる場合もあります。そこで当院では苦痛の少ない内視鏡検査として、経鼻内視鏡を導入しております。それでも苦痛を感じる方は、静脈麻酔 (下記*を参照)を併用しつつ内視鏡検査を施行することも可能です(麻酔科標榜医による静脈麻酔を行います)。

大腸カメラも同様に静脈麻酔 (下記*を参照)を使用することも可能です。また、寝るのが怖い人、もしくは検査中に画像を供覧したい人は、痛みを和らげる注射 (鎮痛剤:下記**を参照)を使用して検査することもできますのでお気軽にご相談ください。
そして、検査後の腹部膨満感を軽減するために下記のような炭酸ガスを使用した検査を行っております。

経鼻内視鏡や大腸カメラ(拡大観察可能)は、オリンパス社製の最新の内視鏡を導入しており、最小限の侵襲で最大限の情報が得られるようにしております。

※  健康診断後の胃カメラ・大腸カメラの二次検査も受付けております。
※  大腸カメラでのポリープ切除を、大きさによりますが「入院なし・日帰り」で行っております。可能かどうかも含めて診察時に説明する必要がありますので、希望される方は相談ください。
OLYMPUS社製 内視鏡システム
CV-290/CLV-290
ハイビジョン画質による通常光観察に加え、粘膜表層の毛細血管等を強調表示する機能も搭載しています。


*静脈麻酔(鎮静剤)による内視鏡
鎮静剤を静脈注射して寝てもらってから検査を行います。つまり、麻酔によって寝ている間に検査をしますのでいつの間にか終わっている感じです。ただ、麻酔剤にはお体に影響する場合(呼吸抑制や不整脈)があるため、心臓や肺に病気がある方やご高齢の方には注意が必要です。また、検査終了後麻酔剤の効果がなくなる薬を使用しますが、人によってはまた眠くなる場合がありその日は車の運転はできません。当院では麻酔科標榜医による麻酔を施行しますが、麻酔薬を使用出来ない方や注意が必要な方もおられ、準備も必要なため、希望される方は診察時に相談ください。
**鎮痛剤による内視鏡
鎮痛剤を静脈注射し、痛みを和らげながら検査を行います。静脈麻酔(鎮静剤)と違って寝てしまうことはなく、痛みをやわらげるだけなので、寝ることに対して不安な人は、こちらのほうが安心して検査を受けることができます。そして検査中の画像も一緒に供覧していただけます。ただ、静脈麻酔(鎮静剤)と同様に鎮痛剤にはお体に影響する場合(呼吸抑制や不整脈)があるため、心臓や肺に病気がある方やご高齢の方には注意が必要です。また、人によっては眠くなる場合がありその日は車の運転はできません。当院では麻酔科標榜医による麻酔を施行しますが、鎮痛剤を使用出来ない方や注意が必要な方もおられ、準備も必要なため、希望される方は診察時に相談ください。
苦痛軽減に炭酸ガス送気装置を導入しております
OLYMPUS社製 内視鏡用炭酸ガス送気装置 UCR
OLYMPUS社製
内視鏡用炭酸ガス送気装置 UCR
【炭酸ガスの生体吸収性】
炭酸ガスは空気に比べ、極めて生体吸収性に優れているといわれています。拡張した管腔の速やかな収縮で苦痛軽減や内視鏡検査の効率アップが期待されます。

 これは当院が導入している「UCR」という装置です。
大腸内視鏡検査後に、腸管内に充満した空気の影響でお腹が張って不快感が強い、内視鏡検査がつらいというイメージがありましたが、この装置を使用して、空気の代わりに炭酸ガスを注入することにより、検査後の苦痛を大幅に軽減することが可能となりました。
炭酸ガスを使用することにより、速やかに腸管内の炭酸ガスが吸収されますので、お腹の張りや不快感がかなり軽減され、昔と違って検査後が楽になったと好評であります。
通常の大腸内視鏡検査や、長時間を要する腹腔鏡手術においても有効性が高く、また患者さんへの負担が軽減し「以前より検査が楽になった。」と喜んでいただいております。



便潜血陽性の方へ

 便潜血というのは便に微量に血が混ざっていることを意味しております。おそらく2日分の便を提出されて、そのうちの1日分または2日分両方が陽性となり、精密検査をするようにと言われているはずです。もしかしたら、肉を食べたからその血に反応したのかもと思いたい人もいるでしょうが、残念ながら日本で開発された免疫法はヒトの血液のみに反応するのです。ですので、なにか血が便に付着する原因があるということです。そこで一番厄介なのが大腸癌ということになります。そして大腸早期癌や良性のポリープの段階では必ず便に血が付くとは限りませんので、1日分でも血が付いていたら可能性はあり得るのです(状況により早期癌では10人中3人ほどしか便に血が付か ないという 報告もあります)。


 よって、便に血が付く原因を調べるために、精密検査として大腸内視鏡検査が勧められることとなります。ただし、恐がらなくても大丈夫です。実は便潜血検査が陽性になって大腸内視鏡検査を受けても、実際に大腸癌が発見される率は、数%程度なのです。ほとんどが痔からの出血が原因であり、便を出した時にたまたま血が付いてしまっただけなのです。
じゃあ、大腸内視鏡検査はしなくてもいいかもと思いたくなるのですが、ここが大事なところです。大腸内視鏡検査の目的は、癌を見つけることももちろんありますが、癌になる前のポリープを見つけて切除することにより、将来癌にならないように予防することもある程度できるのです。
ですので、便潜血陽性というのは、癌があるから精密検査をするという意味合いよりかは、大腸内視鏡検査をして頂くきっかけ(動機づけ)の意味合いが強いと思われます。実際、便潜血陽性を指摘されたから、初めて大腸内視鏡検査をする覚悟ができたと仰る方がほとんどです。
本当は40歳になれば一度は大腸内視鏡検査を受けて頂きたいのですが、せめて便潜血検査が陽性になれば、一度は大腸内視鏡検査を受けてみてください。今の医療レベルでは、たとえ癌でも早くに見つかれば完治できますので!

ではクリニックでお待ちしております。


胃カメラ 最新の内視鏡を導入 大腸カメラ 最新の内視鏡を導入

お気軽にご相談ください!・鎮静剤と鎮痛剤をご希望の方・胃カメラと大腸カメラの同時検査をご希望の方


胃カメラ(当院では経鼻内視鏡を導入しております)

胃カメラ(上部内視鏡)は、胃がん、食道がん、十二指腸がんといった悪性腫瘍などのほかに、胃・十二指腸潰瘍、急性・慢性胃炎、胃・十二指腸ポリープ、逆流性食道炎、ピロリ菌感染症といった良性疾患の診断・検査などに有効で、上部消化管(食道、胃・十二指腸)疾患の診断や治療に無くてはならない検査機器になっています。

経鼻内視鏡は、直径5mm程度の細いチューブで、今まで口から施行していた胃カメラの半分程度の太さです。鼻に麻酔をしてから、鼻より挿入して食道、胃、および十二指腸の一部を観察します。吐き気や息苦しさが少ないと言われ、スコープが5mm程度と細いこともあわせて、苦しくない検査をうけることができます。また検査が楽なだけではなく、心臓や肺に与える影響(体の負担)も少ないといわれています。さらに、検査中に会話ができますので、医師と話をしながら、施設によっては、医師と同じモニター画面をみながら説明を受けたり、疑問に思うことを聞いたりすることもできます。検査後、気分が悪くなければすぐに日常生活に戻れます。つまり、検査後すぐに車の運転・仕事・家事が可能です。さらに咽頭麻酔(のどの麻酔)をしなければ、飲食もすぐ可能となります。
先端には小型カメラが組み込まれており、胃の内部はテレビモニターを通して観察できます。さらに画像を記録しておりますので、検査後でも患者様にモニターを使って表示・説明することができます。

以下に、胃カメラ検査の流れをご紹介いたします。


検査前日・当日の注意点

1.検査の前日
  • 前日の夕食はなるべく早く済ませるようにしてください。
  • アルコールは控えることが好ましいです。
  • 遅くとも午後9時以降は固形物の摂取をしないようにしてください(水分・内服のみ可)。
2.検査の当日
  • 朝の歯磨きや少量の飲水は可能ですが、検査が終わるまで朝食はとらないでください。服用しているお薬がある方は、通常心臓や血圧のお薬は服用してもらいます(事前に相談ください)。
  • うがいは構いません。
  • たばこは吸わないでください(胃液が多くなり、検査や診断がしにくくなります)。


検査の手順

STEP
1
上着を脱ぎ、ネクタイやベルトをゆるめるなど、首やおなかの緊張を解いて、ゆったりとした格好になります。

STEP
2
鼻に麻酔をします。
※当院では、麻酔をして眠っていただく方法も行っておりますが、事前に相談ください(上記*を参照)

STEP
3

左側を下にしてベッドに横になり、検査が始まります。
検査を楽に受けられるよう、肩の力を抜き、ゆっくりと呼吸しましょう。苦しいからといって、首を振ったり、動いたりしては、かえって辛くなりますし、危険です。
また、検査中に生検(検査をするために、胃や腸の粘膜からごく小さい組織片を摘まみ出すこと)をしたり、色素液をまいたりすることがあります。炎症の程度や悪性度をみるためですが、痛みなどの苦痛はありませんので、安心して医師の指示に従ってください。




検査後

  • 通常の鼻だけの麻酔であれば飲食は可能ですが、咽頭麻酔を施行した場合は、検査終了後1~2時間は飲食を控えてください。
  • 胃カメラ施行時に胃に空気を入れて膨らませるため、検査後はおなかが張りますが、次第に楽になりますので、心配いりません。

内視鏡洗浄

内視鏡の消毒・洗浄は感染予防の観点で非常に重要な作業です。
当クリニックでは高レベルの内視鏡洗浄消毒器を使用し、「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン」の推奨する感染管理を徹底して行っています。


こんな症状に胃カメラ検査をお勧めします

  • 上腹部の痛み
  • 胃の不快感
  • 胸焼け
  • のど、または胸のつかえ感
  • 吐き気、嘔吐
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘されている
  • 体重の急な減少
  • バリウムによる胃の検査で異常を指摘された
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍になったことがある
  • 肝硬変と言われている
  • 食道がん、胃がんを治療したことがある など


胃カメラ検査で発見される消化器系疾患について

胃カメラは、以下のような疾患の診断・検査に有効です。
  • 胃がん
  • 食道がん
  • 十二指腸がん
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍
  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃ポリープ
  • 十二指腸ポリープ
  • 逆流性食道炎
  • ピロリ菌感染症 など


大腸カメラ

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から内視鏡を挿入し、小さなカメラで直腸から盲腸までのポリープやがん、炎症などを調べるのに使われます。
他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化をとらえることができるため、小さなポリープの発見も可能です。
また、疑わしい部位が見つかった場合は、生検のための組織を採取することが可能です。当院では最新の拡大観察可能な大腸カメラを導入しており、最小限の侵襲で最大限の情報を取得できるようにしております。

※  当院では、大腸カメラでのポリープ切除を「入院なし・日帰り」で行っております。可能かどうかも含めて診察時に説明する必要がありますので、希望される方は相談ください

検査の準備のために飲んでもらう下剤は基本的に以下となります。

モビプレップ (味の素製薬)

昔からある下剤で、腸管洗浄能力は高いです。

当日朝のみ、しょっぱい梅味の飲料を約2リットル(排便が綺麗になるまで)飲んで頂きます。

利点としては、前日にはほとんど下剤を飲まなくて構いません(寝る前に少しだけ下剤を飲んでもらいます)。下剤のほとんどは当日の朝に飲んでもらいますので、前日仕事が遅くまであっても検査に影響はありません。
欠点としては、同じ味を朝の2時間ぐらいの間に約2リットル飲まないといけないことです。(一気に飲んでもらうような印象です)

大腸カメラ受診時の注意事項

1.検査の前日
  • 夕食は午後6時頃、消化の良いものを少なめに取り、水分は多めに取ってください。そして就寝時に少量の下剤を飲んで頂きます。
2.検査の当日
  • 朝から下剤を2リットル以上飲んで頂きます。検査が終わるまで、透明な水分や服薬は可能です(服薬がある方は事前に相談ください)。
  • たばこは吸わないでください。
  • できるだけ水分を飲んでいただき、大腸をきれいにして頂ければ、小さいポリープも見つけやすくなります。



検査の手順

○検査
  • 肛門から内視鏡を挿入します。
  • 医師がモニターに映る腸内を隅々まで観察します。
  • 検査は数十分で終了します。
※検査中は体の力を抜き、リラックスしてください。


○検査後
  • 検査が終わったら横になって休んでいただきます。
  • ※  検査の際に腸内に炭酸ガスが入っておなかが張ってくるので、ガスを出してください(当院では張りが軽減するよう空気ではなく炭酸ガスを使用しておりますので、すぐに楽になります)。
  • 後日、外来にて結果をお伝えします。
  • ※  ポリープ切除などの治療をしなかった場合、飲食は1時間後から可能です。
    ※  当日のお風呂はシャワー程度にし、車の運転や激しい運動は避けてください。
    ※  検査終了後、気になる症状がある時は、すぐに医師にご相談ください。

こんな症状の際に大腸カメラをお勧めします

  • 血便
  • 便通の異常(便秘、下痢)
  • 腹痛、膨満感
  • 貧血を指摘されている
  • 体重の急な減少
  • 検診の便潜血検査で異常を指摘された
  • 大腸がん、大腸ポリープを治療したことがある など


大腸カメラで発見される消化器系の病気について

  • 大腸がん
  • 大腸ポリープ
  • 炎症性腸疾患(クローン病)
  • 潰瘍性大腸炎
  • 大腸憩室症(腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状に飛び出した状態)
  • 虚血性腸炎(大腸の血流障害によって大腸粘膜に炎症や潰瘍が生じ、突然の腹痛や下痢、下血を来たす疾患)など